MSXユーザー会議 議事録 010408 すみだ生涯学習センター・ユートリヤ別館にて 1チップMSXの進捗情報 -------------------- 新しいMSXの落としどころは? 本気で復活させるなら大義名分が必要。そこで… 前提:今のPCの価格は安くなったが、まだ高すぎる!? ・圧倒的に低価格で販売 ・単体で手軽にインターネットへ接続できる ・MSXコンテンツを利用できる ・Linuxを利用できる 第三世界までをターゲットにしたPCというコンセプトに決定。 格安PCを作っているメーカーは第三世界まではまだ考えていないのが現状。 第三世界の人たちはいくらなら個人で買うことができるのか?特に学生とか? >いくらでも無理? 例えばジャングルの奥の集落とかで村長が小学校へ通わせたい!と 考えたときに、生徒にインターネット利用の道を開くとか 政府を通してパソコンを無料で撒くとか… それが可能な低価格なパソコンとはいくらなのか? 単体として、携帯電話くらいの能力は欲しいのか? >もっと欲しい 世界中の大学のデータベースへ自由にアクセスできるくらいの能力は必要ではないか。 集落の小学校まで電気が通っている(発電機)として、通信ホスト局を置く。 そこから衛星経由でインターネットへ ホスト局を通してネットへ繋ぐ思想は西さんもいっしょ。 ただし西氏は先進国でも携帯電話並にアンテナを立てる気らしい。 そうしないと使いモノにならないが、構想が壮大すぎるなぁ。 とはいえ… 西さんが9800円で作るんだ!と言ったとき(99年夏、電遊にて)は、 現実味が無いと思われたが、 先を見ていることが証明された?今では9800円なら多少現実味が増した感がある。 我々ユーザーは500万台くらいの大きな消費を生み出すことを 想定していなかったのではないか? MSXの理念がもう一度目指すところは、やはり大量消費だ。 この考え、皆さんはどう思いますか? Q. ピースボートが中古PCを途上国へ送っている。 しかし中古だと政府が買い上げてくれない。(保証やサポートなどの問題がある) A. そこで格安PC、MSXはどうでしょう。 Q. 途上国へラジオを送ろうという計画があった。電池のいらないゼンマイ巻きの ラジオだった。2〜3年前の話だっけ。ラジオなら太陽電池のほうが実はコストが安い。 なのになぜゼンマイを採用したのか? A. 企画を通すときにゼンマイのほうがエコロジー的に イメージが良かったからではないか? 学習的な観点からゼンマイを採用した可能性はある。こうやると発電できる、と。 やっぱ学習的要素が大事やね>次期MSX 第三世界の学校はたとえ電気が来て無くても発電機を用意して 電気が使えるようにできる(あるいは既に実現できている)とは思う。 ただ、日本で我々がやっているようなノートPCを持ち寄って会議で使うようなことは できないだろう。 そこで、新MSXには太陽電池を採用する方向で考えたらどうだろう? 賛成意見多数。無理でもそういう方向へ考えると後々良いことが多いと思う。 あとローパワーに徹して安くしたほうが良い、という意見多し。 今までの話し合いはスペック論にすぎず、コンセプト論ができていなかった。 太陽電池で動くことが縛りと分かれば、おのずとスペックの落としどころが 決まってくる。 ちなみに西さんの構想する速度(現在は400MHz)の採用基準がよく分からない。 そのへんじゃないの?という程度か。 仮にLinuxマシンの中にMSX機能が入り、200MHzくらいの速さ、無線LAN通信、 しかも太陽電池あるいは低消費電力で動くのであれば、売れるのでは?。 400MHzは2年後(2003年)なら超格安PCでもできるだろうの目標値だろうな。 いくらで作るか?の要素も大きい。でも5000円ってのは難しいだろう。 やはり9800円か。 しかしコンテンツビジネスが成立しないとタダ同然でまくことはできないだろう。 でもコンテンツで商売できれば、本体は無料という携帯電話みたいな商売も可能では。 携帯電話の延長上にインターネットがあるのか? パソコンの延長上にインターネットがあるのか? Q. 無線LAN方式を採るなら基地局を作るのが大変ですよね。 A. 西さんの考えによると基地局は1基10万円以内。 学校1ヶ所につき1基。または自治体ごとに1基とか。 そこからは衛星通信でインターネット。 衛星通信は今のところDOWNLOADしかできない。 そのうちUPLOADもできるようになるだろう。 イリジウムの衛星みたいなのを使えばね…。 低価格と低消費電力。太陽電池で動くこと前提、で話したほうが 搭載する機能を考えやすい。例え太陽電池が無理でも省電力に振っといて損は無いし 何か足かせが無いと議論できない。 そんでMSXの機能をもっていくという方向でないとダメ。 いやぁ、実はMSX自体が足かせになっているとか(笑)。 Q. 何のOSでインターネットに繋ぐの? A. 1チップMSXは(旧)MSXでのインタネ接続が前提になっていないので、 おそらくLinux接続になるだろう。 MSXでインターネットに繋ぐことの難しさ(特に開発コスト)を皆は考えていない。 TCP/IPとかの機能を組み込んだ拡張BIOSを誰が作るの?という話。 4月21日にTilburgフェアで西さんが話をする。 PLDで試作MSX1がもうすぐ動きそうところまで来ている。 Tilburgフェアでは似非PLDを基にした試作MSXの形で公開される予定とか。 それまでにいろいろ叩き台をつくる。 新MSXにPLDを ------------ 1チップMSXにPLDも乗ったら面白いよね、という意見。 皆が賛成。 LinuxでPLDの書き込みをサポートする。 MSX自体がPLDで動き、再現性を高めたPLDのバイナリコードを随時配布することで MSX自体のBIOSアップグレードが可能となる。 また、MSXのPLDのソースコードを公開することで、やりたい人はMSXの機能を 自由に変更できるようにする。 →勝手にポリゴン機能を付けたり、常に最速で動くように改造したり、 「俺のMSX」を作ることができる。 さらに他のアーキテクチャ(のPLDバイナリコード)をPLDへ書きこむと、 まったく別のアーキテクチャとして使えてしまう!? ネット配信するコンテンツの中に動作ハードウェアのPLDのバイナリも梱包すれば、 MSXに限らず、あらゆるハードウェアのあらゆるソフトウェアが自由に動く。 →「俺マシン」「俺のOS」を作ってソフトを配ることも可能。 消費コンテンツはMSX以外にもいろいろある。 ただ、その中で積極的に関われる規格としてLinuxとMSXがある。 LinuxもMSXも、教育用として使える。 PLD部のデフォルトがMSXとして動作すれば、MSXパソコンそのものなのです。 これを読んでいる皆さん、このプランでMSXを復刻するのはいかがでしょう? 実際、PLDも含むこと前提で話が進んでいるらしい! PLD自体が高価でコスト高になるのが難題だが、安いPLDを作ればいいんだろ? ってのが西さんの発想。 一般人にはそんな発想ができないよ〜! とはいえ、常識的には不可能に近い。 ただ、構想としてはPLDで進め、最終的には別の案になってしまっても 将来役には立つはず。 4月中ごろからスイスやオランダへ行くので、それまでに構想を考える!? 某を中心とした教育機関でこの企画を進めているらしい。 そして1チップMSXの研究開発は西さんが教授をやってる某。 「文化遺産(過去コンテンツ)の保存」という意味でもこの企画は重要なはず。 文化事業ということで某へも企画をもってく予定。 ただ、日本で仮に最低30円で情報(旧市販GAMEコンテンツ)を引き出すとして、 30円でも高いかも、3円でも高いかも…という国があるかも。 そのへんの新しく噴出する問題を解決する必要がある。うーん、内外価格差か。 これ国際的に活動しているいろんな機関があるけど、どこも解決できていないのでは? USB拡張スロット --------------- 旧コンテンツをROMで持っている人達(今やお金持ちの部類)が 新MSXやMSXプレイヤーでもROMを使いたいと思ったときの為に、 USBで接続するMSX用拡張スロットを作りたい。 USB 1.1なら理論的にはやれそうなことが判明。 基本的にはROMゲームのみをサポート。 増設RAMカートリッジ等、ハードウェアを拡張する系カートリッジはつらいか。 これにMSX2バージョンアップアダプタを差したらどうなるの?!>動かなそう MEGA-SCSIなども、たぶん無理では? SCSI機器とかならUSBで直接繋げってば! (でもATA-IDEは大丈夫かも) オープンソースについての私見 ---------------------------- 全部中身を見せろ!が、すべてに適用できるわけではない。 「中身が見えない」ことに価値があることを分かっていないのでは。 ゲームとかは一部対応できない。だってネタバレじゃん! 俺のソフトはオープンソースにしないけど、 他の人はオープンソースにしてくれ、という身勝手な人も。 (ソースコード見られると恥ずかしいけど見るのは参考になるから) MSXではMSX-BASICプログラム作品自体がほとんどオープンソース状態なので あまり実感がない。 Linuxではオープンソース推奨…ということで「脅し」になる可能性も一部秘めている。 オープンソースにしなければLinuxではダメなのかなぁ…などの誤解。 オープンソースそのものへの誤解。 MSXとLinuxとを併用するなら、そのへん自由な場の雰囲気作りが重要だろう。 MSXの版権・商標の問題 --------------------- やっとこ進んでいる。 登録制でフリーにしよう、という話も。 個人・企業に関わらず、アスキー(が窓口になるか新組織を作るのかはわからないが)と 契約をすることになりそう。あと明文化する必要があり。 アスキーの鈴木さんと西さんが相談。 西 : MSXはワシがやる言うたらやるんじゃ! 鈴木: だったら自分の会社でやってくださいよ。 西 : おー、やったろうやないけ! ----- 西 : というわけでMSXは全部わしのものになったから! NASU: ガーン!(^^; …とかなんとか。 西さんは口約束では各方面と内諾を進めている。 しかしむしろコ●ミとかエ●●●スとかとのソフト版権交渉のほうが難しいのでは。 西さんが「わしのものだ宣言」したのは進行上一長一短。 MSXアーキテクチャの無料配布はし易くなった。 もう一つ厳しい問題。 本当にアスキーから西さんの(会社の)ものになってしまうと、 intentは西さん個人のものではないので、アスキーへお金を払わなければならない。 (intentのライセンス料) …じゃあ公式エミュでintentを使う意味って何!? 4月以降の組織改編でどうなるか。 アスキーのMSX担当者の所属は、秘書課・プロジェクトグループ。 秘書課がプロジェクトやるわけねーだろ!(笑) どうなる4月改変。 トンベイ不参加決定 ------------------ 実は西さんは離婚していて、バツ2だった。 おとといアスキーへ行ったら大騒ぎ。 はがき山積み。係員が手紙の袋詰め。 そのうちの一通がNASUさん宛。 え〜、西さんが再婚!? 結婚式は5月5日。 よりによってトンベイXSMの日といっしょ。 聞いてないよー。 既になぜかNASUさんの名前が参加予定者に。 …各企業のVIPが来るので、MSXをアピールしろというのか!? これでNASUさん、トンベイ不参加決定! アスキーの某氏もトンベイへ参加することになっていたのに不参加が決定。 某氏(=アスキー)が同人イベントへ参加することに意義があったのに。 関西方面でMSXリバイバルプロジェクトの進捗状況を伝える意味もあった。 それなのに、どうしてくれる!>西!! この上は披露宴でなにがしかの成果を上げなければ。 コンテンツのひっかき集め ------------------------ コンテンツの保存、配信を行うにはマスターからコピーしたであろうバイナリを 用意する必要あり。そして配信するルール作りも考える。 ユーザーがコンテンツを用意し保存用サーバへ提供したら ユーザーに何の特典が付くの? 仮に有料の閲覧資料があるとして、例えば1か月間は無料で閲覧できるようになるとか?いったいサーバでどういうサービスを提供するのか? 「MSXマガジン」のオンライン化にも問題が。 インターネットのブラウザで ・ソフトの資料が出て ・操作方法が出て、 ・ダウンロードしますかでOKが出たらできるようにする ・既存の紙画像データを取り込む ガイジンさんが日本語を読めないじゃん! 画像じゃ検索できないじゃん! スキャニング→OCRも良いが、現在の技術で認識率が100%になっていない以上、 誰かがOCRで生成した文書の校正をする必要がある。→コスト発生 誰がその作業をやるのか?ボランティア!は無理だろうね…。 どうしましょう? ソニーのBASICマニュアルの版下も存在しないことが調べで分かっているが、 存在するけど無かったことにしているらしい、との怖情報もアリ。 交渉したいので確証をください。 社長命令で動かせば出ないものも出てくるとか? 版下が残っていれば相当コストダウン。ぜひ手に入れたい。 Q. アスキーのマニュアルは再び出せないの? A. とっくに版下は無い。ポケバンはゴミの日に捨てました!(目撃者が会議に参加してる) あるなら是非ください。>もう一回調査 Q. 公式エミュ「MSXプレイヤー」の名称に問題はない? A. アスキーの見解では問題ないらしい。 公式エミュの一般配布に合わせてしかるべき時に名称を公開。 ネットワーク配信の進捗情報 -------------------------- FIRST CLASS(アスキー製のグループウェア)でやろうという話。 FIRST CLASSは一事業に昇格し、MSX関連のサーバをそれで構築する>西案 しかしアスキー内プロジェクトグループ=MSX推進派は猛反対。 まだ完成してないものを使うより、普通にNTでやりましょうよぉ。 ・ファーストクラスはネット配信に使えるのか? ・今年も電遊のスポンサーになるのか? 誰かファーストクラスの情報があったら下さい。 ファーストクラスにダウンロード機能は無い!という指摘アリ。 あれどうやったらダウンロードサーバに使えるんだ!? ファーストクラス事業部は西さんから話をもらっているらしい。 プロジェクトグループは西さんに反対案を持ち込んでいる。 内紛はやめようよぉ。 このままでは結局サーバの設置が電遊ランドまでに間に合わないのでは。 その一方で。 今日は会議の前に(コンテンツ配信事業に参入しようとしている)某と 打ち合わせしてきたNASUさん。 頭にきたのは、某が既に某と提携していたこと。 ネットワークを利用したコンテンツの配信は某さんとこと某さんと アスキーでやりたかったのに。 我々が半年かけてここまでしかできなかったことを、彼等は3ヵ月でやってのけた。 最後はマンパワーと金がモノを言うことをまざまざと見せつけられた。 逆にアスキーがダメならそっちと組むか?(^^; MSXユーザーグループのドメイン ----------------------------- msx.jpドメインについては少し厄介なことに?。 アスキーの某部(コピーライトがらみ?)が取得していた。 とりあえず全部取っておくか?てな感じで抑えたらしい。 まぁ他が取るよりはなんとかなるとの見方もある。 (だから西さんと鈴木さんとの仲良くしてください) 電遊ランド2001について ---------------------- Webサイトはギガミックスのban氏がやる意志を固めたそうです。 サーバは電遊ランド実行委員会が独自に借りて運営する予定だが、 開催の決定を知らせる仮のサイトはTilburgフェアまでに公開する必要あり。 とりあえずどこかに間借りすることに。 Q. メーカー参加は? A. 集まりそうな手応えはアリ。やっぱintentがらみでしょ。 Q. メーカーからの出し物は頼める? A. 機械は貸してくれるけど、ソフト(コンテンツ)は無いんじゃない?>要調査 シャープやカシオなどは独自コンテンツが出せるだろうが…。 そうなると1日のみの開催はちょっと…と、2日間(土・日)の開催で考えることに ほぼ決定。 それではユーザー側はどうするのか?土日の両方で売り子をやるのか? 日曜日のみ即売会で、土曜日はMSX World Expoのような展示のみ、という 開催方法もあり得る。 電遊ランドの企画。 ・即売会 ・プログラムコンテスト (1画面, n画面など) ・展示会>レアハードや海外モノなども含む Q. 今年のパンフレットはどうする? A. とりあえずElateの説明だけで6頁だけは必要じゃないだろうか。 あとは何を載せるか? ・MSXプレイヤーの説明書 ・1チップMSXの進捗状況 ・CD-ROM(MSXプレイヤー)同梱? Q. 誰が編集するの? A. 誰でしょう?(^^; PDA全体のゲーム需要 ------------------- Zaurusで旧作ソフト(=インベーダー)が出た。 我々はあまり売れない、とタカをくくっていた。 が、実は結構売れてる! パックマンなどの旧作は開発費も安くあがるし。 我々が狙ってたユーザー層はZaurusのユーザー層とかぶる。 インベーダーが売れるくらいなので、現状はPDAのゲームにまともなのが 無いことを証明。 マイクロソフトはコンテストを開いてポケットPCコンテンツ確保に乗り出した。 ID付きのSDメモリカード等にMSXソフトを書き込む。 MSXプレイヤーを搭載しているPDAならどれでも遊べるようにする。 MSXプレイヤーは現段階ではまだ利益が出そうな感じ。 しかしWindows XpでCEエミュレータが搭載されたらかなり怪しくなる。 シャープはElateを売る気があるらしい。 E1の反響しだいか? 次期ザウルス用intentに向けてMSXプレイヤーの開発は続行中らしい。 近日中に画面写真公開か? 以上