うなぎ会 議事録 010225 南関東MSXユーザーの集い(ミナカン)会場にて 参加者 27名 次回の集いについて ------------------ ミナカン存続問題。 主催のジャラさんの就職先が、仙台! …になるかどうか判明するのが3月。 もしジャラさんが本当に東北に行ってしまう場合、 東京の集いイベントの代替手段を考える必要あり。 少し前の開催形態例。 ・立川 (即売会形式) ・ミナカン (集い形式) ・似非セミナー (目的実行型・ハード理解必要 → 後に集い系も併設) 最近の状況。 ミナカン以外は単発・小規模なOFF会以外存在していないかも 似非…工作キット完売などの理由で最近開催されていない (東京では似非キットのニーズが頭打ち) ミナカン…ジャラさん就職でヤバい さあどうしよう!? 上記3つでイベント初心者が一番参加しやすいのは、実は似非セミナーだった!? 知り合いが居なくても、参加目的がハッキリしているから。 (ただしネーミングで退く人も居た、自己啓発セミナーを彷彿させるのだという) 似非セミナーは常になんか手を動かして(作業している)ので、 特に話すネタが無くても、その場が保てる、との理由。 他の会場は知人・友人が居ないとなかなか話の輪に入りにくい、らしい。 イベントのネーミングの問題。 「イベント会議」という名称では、参加者が集まりにくい。 (内容に興味があっても、スタッフ参加を強制されそうな気がするか?) 「集い」とかにしたほうが逆に参加しやすい? 電遊ランドのイベント会議は、3月から月イチくらいやる必要アリ。 「集い」として集まって、あとからうなぎ会として実施すれば良い? それが一番敷居が低いか? 名称の募集。 ・東関東ユーザー会 ・東東京MSXユーザー会 ・大江戸MSXユーザーの集い ◎MSXユーザーの集い+ユーザー会議 in 東京 工作キットの規模。 それでも似非セミナーをやるなら、新しい工作キットを作らないと。 ・+PCM ? (SXチップの新バージョンの問題が解決できれば…!?) ・H8カートリッジは大規模すぎてキット化が困難では?  (かと言って規模縮小(機能限定)してキット化するとH8の持ち味が出せずつまらない) ・拡張スロットは作業点数が多すぎて論外。しかもキット化が前提になっていない。 他にアイデアが出なかった。 よって工作系は今回延期。 似非キットは研究・開発に1年かかっている。 東京のイベントのまとめ。 3月中にイベント会議を開催。 4月29日にミナカンが開催されれば、5月下旬に似非セミナー。 ミナカンがなくなったら、4月29日に似非セミナー。 SET VIDEO --------- 主催のkoumeさん登場。 詳細。 ・2001年3月2日(金曜日) ・新宿・ロフトプラスワン (ym2413といっしょ) ・24:00〜 ・http://www2.orions.ne.jp/tknr/ ・費用の一部をアスキーに負担。 フライヤーの訂正。 会場が2F → B2 名前の由来。 XDJに付いてきたマニュアルからパクった。 ゲスト:Bubble-B、ウエハラケンイチ Bubble-B氏、旧・カラテクノ。その昔、MSXのFM音源で曲を作っていたらしい。 koumeさんがMファン最終号で曲が掲載された際、感想くれと書いたら、 氏からコンタクトがあったのが縁。 先日開催された新宿リキッドルームでのライヴで Bubble-B氏、「ズームイン!朝」のBGMでハウスミュージックを作った。 来場者が一斉に「ズームイン!」と叫んでいたらしい。 おかげで新宿リキッドルームにてSET VIDEOのフライヤー(ビラ)を配れた。 フライヤーを配った反応。 六本木に置いたとき、あるクラブの人が興味をもったらしく そのクラブでDJをやったkoumeさん。 そのときウエハラ氏と会った。→出演決定!? ロフトプラスワンにサエキケンゾウ氏がいた。 フライヤー渡す。 「行くからうちのイベントに出てよ」と言われた。 よってkoumeさん、サエキケンゾウのイベントに出るらしい。 (…人脈ってそんな簡単に広がるものなの!?) 今回はMSX色を多少強くしたらしい。 VJイベントは私たちMSXユーザーの力がMSXの外で通用するのか、という 実験的なイベントでもある。 新作ネタ -------- “週末の過ごし方” 開発スタートしてます。 DMシステム2で作ってます。(BASIC!?) SCREEN12を使ってます。 1か月半で開発できるんとちゃう?と雑談していたのがきっかけ。 実際は2ヶ月あればできそう。 このソフトの魅力は 1.グラフィック 2.淡々とすすむシナリオ など。 4月のTilburgフェアで初売りの予定。(国内では5月のトンベイ併せ) ディスク枚数は6〜8枚くらいを予定。 これはもともと市販のWindows用ソフト。18禁。 「ソフ倫」のシールが必要などの問題点あり。 アボガドパワーズ側(版元)の尽力で解決。 何やるにしてもよく陥る問題点 1.何が問題なのかをはっきりさせない。 2.具体的な解決策を組み立てない。 移植したいと思う人は大抵プログラマなので、商業的な問題はかかわりたくないと 思っている。作りたいから作っちゃう。 なので、できるんじゃないか、できないんじゃないか、と空論が飛び出す。 余談 アボガドパワーズの社長(浦さん)は、実は“RONA”のプログラマーだった! 世の中せまい。 (だからといってそういう理由でこれを選んだわけではない。たまたまそうだっただけ) しかし、できれば思い出したくない(苦労)話がたくさんあるらしい。 浦さん、実はそのほかにもいくつかMSX版“○○○”とかもやってたらしい。 アボガドパワーズは志の高い会社だった。 疑問>「なぜ移植なのか?」 僕らのやっていること=移植にオリジナリティはあるのか? アボガドの基本精神:金はなくともより良いソフトを! でもそれは(物価の低い)札幌だからできる側面アリ。 苦労話の数々を披露していただく。大変勉強になる。 こだわり続出。 なんでこんなに同人はCG集ばかりなの? コミケなどでよく見るアマチュアソフト作者の志の低さ! じゃ、私たちはどうなのか? このゲームのBGMはCD-DA。それをMSXのPSGへコンバートする必要あり。 CGはSCREEN12へコンバートする。 その技術はオリジナリティの追求ではないのか? ・シナリオ作り ・作曲 ・キャラクターデザイン ・プログラム技術 MSXへの移植はプログラム技術の追求といった点で面白いのだ。 MSX移植チーム側のアイディアとしてオリジナルグッズをつけるというのがあった。 こういう業界では基本だし。 でもありきたりなものは嫌だよね。(テレカとかフィギュアとか) アボガドパワーズ側の結論: 絶対にダメ! なぜか? ソフトハウスはあくまでソフトで勝負するべき。 グッズで売りたいのではない。だからグッズの話が出たのは残念だ。 ガーン!なんて硬派な! (現にアボガドパワーズのゲームでグッズは一つも発売されていない) 開発者側からしてみれば、技術で勝負したい! しかしエンドユーザーは: ゲームの世界観が広がれば幸せ! 山のようにグッズを出し、その後ゲームがクソゲーというものが過去にあった。 しまいにゲームもグッズの一つだ、と言い出す始末。 でも何十万本も売れた。 これをアホな現象と言うべきか、 クソゲーなのにこれだけ売った営業が優秀と言うべきか? (ちなみに、そうやって売ったゲームは次は売れません) こういう企画を考えるときに考えなければならないこと。 ・一方から見て正しいことはもう一方から正しいのか? ・今は正しいけど、未来にも正しいのか? MSX版発売に際しての戦略。 ・多国語対応にすること。 MSXが普及したそれぞれの国で発売することはできないか? アメリカはダメっぽい。 アメリカでは登場キャラが何歳に見えるのか、アメリカ人がCGを見て決める。 →チャイルドポルノ扱い そのとき「エロゲーは自国(日本)のオリジナル文化である」、と正面きって アメリカを説得できるのか? →たぶん無理 韓国語版を出すとして韓国は納得するのか? ・お堅いお国柄の問題 ・日本文化を受け入れない政治体質 しかし韓国版、作って何本売れると思う? いって20本。せいぜい5本。 本数的に言ったらほとんど影響は出ないと思う。 MSXという趣味でつくるのだから、本数が出ないのは問題ない。 それぞれの言語への対応はそれぞれの国の人がやるボランティア。 だから本数自体は少なくても良い。多国語対応で出すことに意義がある。 このソフト、定価7,800円。(どの美少女ゲームもこのあたり。実売5〜6,000円くらい) さて個人的判断としてMSX版はいくらで出して欲しいでしょう? アンケート。(一人2票) ・7,800円…1名 ・6,800円…6名 ・5,800円…9名 ・4,800円…11名 ・3,800円…4名 ・2,800円…2名 ・1,800円…0名 ・800円…0名 この手のソフト、アメリカではいくらで売ってる? 一説によるとWindows版のゲームは30ドルくらい。 ということは、4,800円でも高いのでは? 向こうではハリウッドのビデオとかも安い。 映画の料金も安い。 日本の同人ソフトは高い!と怒られる。 しかも海外では同人ソフトを中古売買する。 アボガドから定価を守って欲しいと最初は言われた。 これまでWindows版を買ってる人は定価で買っているし、 きちんと販売価格を守る責任がある。ユーザーとの信頼関係を大切にしたいという。 NASUさんの主張。 かつて98のソフトが8,800円なら、MSXは6,800円だった。 客観的に見て総合的な商品価値がダウンするから安くする慣習がある。 アボガド側の主張。 当時98版よりMSX版のほうがたくさん売れるから、安くできたのだ。 実際の利益はMSX版は安くてもきちんとあげられたのだ。 どっちも正論。 押し問答の末、4,800円に決定。 結局10時間に渡ってソフトハウスのあり方とか同人ソフトのあり方とか話す。 勉強になりました。 公式エミュ ---------- Windows CE版は相変わらず遅い。MIPS 160MHz → 実機の1/3の速度。 この問題、たぶん解決できない。(intentがWindows上に載っている限り無理っぽい) Windows CE搭載機の次のバージョンは200MHzあたりか。 CPUの速度がもっと上がらないと、実用性は無い。 Zaurus版intentが登場。ZaurusのCPUはSH3の120MHz。 ところがネイティブで動作するので、CE版の3倍の速度が出るらしい。 →MSXの等速が出るか! 一番最初にリリースされる公式エミュは実はZaurus版じゃないか? ARM版についても開発は進んでいる。 PC用のマイクロソフト問題。 まだ解決していない。しかし・・・、 intent(Elate)をPCに載せて動かせばOK。 MSXエミュレータはElateのVPで動いているのでOK。 (公式エミュはElateのアプリケーションとして作っている、と言い訳できる) ということで、公式エミュは“生き延びる”手段が確保できた。 問題は公式でないエミュレータのほう。 これ、次回までの宿題。この場合、どう問題を回避するのか!? Dreamcast版、多分出ない!(T_T) もしくは後回し。 セガがDC製造中止の発表をした以上、アスキーでもなんでいまさら感が漂っている。 ただ、好材料もある。 ZaurusのElateが出来た。 ZaurusのCPUはSH3で、DCと一緒いっしょ。 でもZaurus用に公式エミュを作っておけば、DC版が容易になる可能性あり。 Zaurusはゲームコンテンツがまだほとんど無い。 でもMSXのソフト3500本が動くとしたら、シャープさんどうよ!? ザウルス用インベーダー、いくら? 300円くらい妥当と思うでしょ? 実は1,000円でした。(誰が買うかい!) でもそこそこ売れているらしい。 MSXのコンテンツの整理 --------------------- 数えました。 MSXのコンテンツは、約3,500本。(日本国内のみ) 市販だけでも2,194本。 ・テープ: 374本 ・ROM: 809本 ・FD: 982本 ・LD+VHD: 22本 ・その他: 29本 フリーソフトは1,327本。 オランダなど海外向けのコンテンツは200本くらいある。 (一部は国内とかぶっている)他の国もあるかも。 現状で、これだけあります。(まだコンプリートしていない) このデータを印刷物にして各企業へ提出すると、どこもびっくりします。 ブツ(証拠資料)があると、非常に交渉しやすい! 衝撃。“iアプリ”は今のところクソゲーばっかり。 MSXの1画面プログラム(程度の規模)にももっと面白いもの多数あり! ソフトハウスが2日で作ったくらいの規模のものも多数。 MSXを採用すれば、いきなり3,500本のコンテンツがありますよ〜。 MSXの資料 --------- エミュレータはエミュレータ単体で復活させても意味がない。 まずは開発環境の整備が必要。BASICマニュアルとかどうしよう。 復刻したい資料 ・MSX-Datapack ・BASICマニュアル これら、誰がテキストにするの? 有志求む! リバイバルプロジェクトのWebで募集! そもそも何をどの順番で復活するのかを決めること重要。 版元が分かれば交渉しに行きます。 アスキー発売のものも、著作者のもとに著作権があるケースが存在するので、 そのつど交渉する必要があります。(POCKET BANKシリーズなど) 大阪発の意見! M80/L80のマニュアルを復刻してくれ! ソフトはインターネット再販で出すとして。 マニュアルはフリーでテキストを配布できないか? ツール類も何を復刻すべきなのか決めましょう。 M80/L80のCP/M版はマイクロソフトがタダで配り始めたらしい? 要・確認。 1チップMSX ---------- あんま進んでない、と前は話した?(ちなみに前回は去年12月上旬) 実はあれから話はずいぶん進みました。 具体的に、○○○に研究機関が発足した。 新しいMSXはいくらにしても売れないだろう。 というわけで、何かの中に混ぜて作るのが有益と判断。 詳細はインタネではまだ発表できない。未確定要素多数。 ユーザーサイドでも意見を開発に反映させるべくいろいろと提案すべきだ。 ・CPUはどうするか。 ・RAMは? ・VDPは? ・その他必要なものを全部入れて、1チップ。 ・インターネットへの接続方法は? ・外国語への対応は? ・安く大量に作る方法 ・高くても少ロットで製作するか ・ノート型 ・PC寄生型 ・MSX規格の高性能化をどうするか 西氏はこのMSX機能を含んだ1チップカードを作る研究を開始(依頼)した。 キーボードや液晶画面などもろもろ付けて、9,800円を目指す。 今のところ研究は順調らしい。 ・2001年に公式エミュ ・2002年に1チップMSXの開発 ・2003年に実機復刻 第三世界の国民にインタネ端末パソコンが無いのは大問題。 スペイン(は第三世界ではないが)のMSXイベントに行って思いました。 パソコンは所得に比して高い! 世界中の人が安いPCが欲しがっている。 だから激安インタネ端末(1チップMSX付パソコン)は売れるハズ。 MSXを開発した人を電遊へ ----------------------- ・松下でMSXを開発した前田さんにお会いした ・前田さんはMSX立ち上げ時、メーカー間のもめごとも解決していた 古川さん(現マイクロソフト副社長)は眼光が鋭い(目つきが怖い)人だった。 前田さんも怖い人と思っていたら、前田さんはやさしいお爺さんでした。 MSXの情報も欲しがっている。 前田さん、電遊ランド2001のゲスト決定! 基調講演あり。パソコン業界の裏話が満載になること必至。 次回は3月中の予定。